あけましておめでとうございます。
現在私・時浦は北海道に帰省中で、
今日は札幌のシアター・キノという
ミニシアターで
『ハンナ・アーレント』
を見てきました。
この地味な映画が札幌で、
定員70席で足りずに
補助席まで並べる大入満員
だったのには驚きました。
ロビーに貼ってあった
新聞・雑誌の映画評を読むと、
ハンナがアイヒマンを評した
「悪の凡庸さ」というのが、
今の日本の原発事故や、
食品偽装問題を起こした構図に
通じるといったものが多くて、
そういうのを見て、
俗っぽく正義感を満足できる
映画だと思って足を運んだ人が
多いのかな? と思いました。
もしそうだったら、そういう人には
この映画は全然満足できなかった
ことでしょう。
なにしろこれは、他人を断罪して
正義感を得るどころではなく、
「あなたは、どこまで思考を手放さず、
人間でい続けることができるのか?」
という究極の質問を
突きつけられる映画なのですから。
ハンナが真実を書いたら、
文章を読みもしない、
読んでも理解できない者から
おびただしい誹謗中傷が寄せられます。
アイヒマンを自分とは無縁の
「悪魔」として断罪して済ませたい、
ユダヤ人を完全無欠の
「被害者」にしておきたいという、
見たいものだけ見ていたい者たちとの、
希望の見えない戦いが続きます。
よしりん先生自身がブログに書き、
ゴー宣道場の門弟なら見れば誰でも
気が付いたと思いますが、
ハンナとよしりん先生が、
完全にかぶって見えました。
・・・というわけで、
本年はマスコミに怒りまくる内容以外の
ブログも書いてみたいなあと思うのですが、
やっぱり無理でしょうかね?
とにかく、
今年もよろしくお願いします!